芝原人形・千葉惣次さんを訪ねて
 テーマ [和のコラム]
2017年12月20日


千葉県長南町に「芝原(しばら)人形」という約140年伝わる土人形があります。
一度は途絶えた芝原人形を復元させたのが、四代目・千葉惣次さん。
千葉さんは人形づくりと同時に、全国の民具や伝承切り紙を収集し、研究もされています。

以前、なんとなく心惹かれて買い求めた『東北の伝承切り紙』という本の著者と芝原人形の四代目が同一人物であると知ったのは、イベントの時に当店のブースに立ち寄られたお客様からの情報でした。

そんな偶然にも導かれ、ただいま開催中の「縁起物展」におうかがいしました。



竹や松でしつらえた入口を入ると、御札が所狭しと貼られた玄関へ。まずその雰囲気にもびっくり。
工房内に進むと、高い天井から見事な切り紙が下げられ、古い民具と一緒に芝原人形が飾られています。
どの人形も素朴で邪気がなく、まるで古くからそこに存在していたかのよう。



「人形作りは上手になっちゃいけない」
「二十年作ってきて、芝原人形の型のようなものが身について、ようやく初めて新しいものが作れるようになった」

千葉さんの言葉はどれも示唆に富んでいて、郷土人形を伝承するということの意味について考えさせられます。
東北や新潟の切り紙についてもいろいろ詳しく教えて下さいました。

人形と切り紙、共通するのは、古くから人の営みと共にあり、心の拠りどころであった、ということでしょうか。
自然と共に生き、自然を畏れ敬った日本人の心。
その根っこを伝えていくことが千葉さんはご自身の役割だと考えていらっしゃるようでした。

最後に、たくさんの人形の中から自分用に、宝珠を持つ兎、鯛担ぎえびす、招き猫を選びました(後から気づいたけれど、全部、自分の欲が絡んでいる感じがします…)。
いずれ、当店でもこの芝原人形をご紹介できればと思っています。

「芝原人形 縁起物展」は12月24日まで。AM11:00〜PM5:00
会場 草の子窯
   (千葉県長生郡長南町岩撫44-1)
   圏央道長南インターより車で15分
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今夜はお月見
 テーマ [和のコラム]
2017年10月4日


きれいなお月さま見えるかな。

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波兎の由来は?
 テーマ [和のコラム]
2017年1月31日


昨日、近くの浜辺を散歩していたところ、風が強くて白波が次々と立っていました。
その様子は、まさに兎がぴょーんぴょーんと跳ねているかのよう。

日本には「波兎」の文様が多くあります。
陸に住む兎が波と一緒に描かれる組み合わせが不思議でしたが、以前サーフィンがご趣味のお客様から「海にうさぎがいた」と聞いて、なるほど、と納得しました。
白波を兎に見立てる日本人の感性、素敵ですね。

ただネットで調べてみると、「波兎」の由来は、謡曲「竹生島」の一節、「兎も波を奔(はし)るか」から来ているという説と「因幡の白兎」から来ているという説の二つがありました。
「竹生島」は琵琶湖の情景。湖面に映った月から来た兎が波を走るというもの。(←イメージが穏やかすぎるような?)
「因幡の白兎」は海のワニ(サメ?)をだましてその背中伝いに海を渡る兎のお話。(←波兎の柄にワニは描かれていない)
 
私としては、海の沖合に立つ白波を兎に見立てたという説が一番しっくりくるのですが…。
風の強い日に海に行くことがあったら、ぜひ跳ねる白兎を探してみてください。
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家族でつなげる 金沢桐工芸の昨日・今日・明日
 テーマ [和のコラム]
2015年10月13日
今年の夏、岩本清商店さんにおじゃましました。
時代の変遷を受けとめながら、家族みんなでつなげていく伝統工芸。
金沢の町に根ざして歩みつづける桐工芸の明日に手応えを感じることができました。


インタビュー記事はこちらよりご覧ください。
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なお、岩本清商店さんではご希望の方には予約なしで工場を見せてくださるそうです(職人さん不在で対応できない場合はご了承ください)。
しなものが作られる過程を見ると愛情わきますよ。
金沢にご旅行されるときはぜひ、岩本清商店さんへ!
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いまは昔
 テーマ [和のコラム]
2013年4月17日

『和からはじまる小さな旅』第18回「本の街 東京 神田」を復刻しました。
今から10年前のコラムです。文と写真は本間さとみ。

すでにamazonは台頭していたけれど、kindleもiPadもない時代。個性的な古書店が生き生きと輝いていた時代でもありました。
今はなき名物書店の名前やなつかしの中央線車両の写真に思わずほろり。
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あひろ屋インタビュー
 テーマ [和のコラム]
2013年3月22日
一ヶ月余り、ほとんど冬眠状態のような当店でしたが、実は新しい企画の準備を始めておりました。

今回から始まる「作り手インタビュー」です。
初回は手ぬぐい作家のあひろ屋・野口 由さんにお話をうかがいました。
野口さんの十代の頃のことや注染手ぬぐいに対する熱い思いをたっぷり語っていただきました。
私自身知らなかったことばかりで、驚きの連続でした。
少し長いですけど、読み応えはたっぷり。
あひろ屋ファンは必読です!!

●作り手インタビュー#1 あひろ屋・野口 由
「注染が好きだから、注染でどこまでできるかがやりたいんです」
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なお、このインタビューを最後までお読みいただいた方だけに、ナイショであひろ屋手ぬぐいを値引いたします(4月12日まで)。
2枚なら100円3枚なら200円…5枚以上は10%引となる特別セールです。
インタビューページの最後に値引の条件などをご説明していますので、ぜひご覧下さいね。



上の写真は野口さんが17歳の頃に勤めた友禅工房で染めたもの。
どうして17歳で? どうして友禅なのか?
読めばわかります!
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これからの日本の手仕事を考えよう
 テーマ [和のコラム]
2010年8月1日

今月の「日本のくらし手本帖」は柳宗悦の『手仕事の日本』 をご紹介しています。
この本は第二次世界大戦中に日本の青少年向けに書かれました。

今から思えば、手仕事の品があふれていたと思われる60年前でさえ、著者は日本中からすぐれた手仕事が廃れていることを憂いています。

半世紀以上を経た現代、社会が変わるにつれて、「手仕事」にまつわる周囲の状況も一変しました。
残念ながら伝統がすでに途絶えたものも多々あります。
しかし、日本からすべての「手仕事」がなくなったわけではありません。

私はこれからの「手仕事」に楽観視もしていませんが、悲観的にもなってもいません。

それは、この本を書かれた当時よりはるかに情報の多い今、すぐれた品、本物の品を見抜くことのできる消費者の目が育ってきていると感じるからです。

これからの「手仕事」を尊重して、どう支えていくかは現代の我々に委ねられています。
そんな問題意識も頭の片隅に置きながら、この本を手にとっていただければ幸いです。

日本のくらし手本帖『手仕事の日本』
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なお、今回をもちまして本間さとみのコラムは終了となります。

「和からはじまる小さな旅」に始まり、「台処歳時記」「日本のくらし手本帖」と10年以上にわたって、和のコラムを担当してくれました。

彼女ならではの視点や好みは翠のサイトに大いに彩りを与えてくれました。
今までの貢献に、心より感謝しています。

長い間、コラムをご愛読くださったお客様にも御礼申し上げます。

もし何かご感想などありましたら、お気軽に以下のフォームでお寄せください。
それが本人にも大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願いいたします。

コラムの感想はこちらから↓
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ベスト・オブ・ドッキリチャンネル
 テーマ [和のコラム]
2010年6月1日

今月の「日本のくらし手本帖」は森 茉莉の『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』をご紹介しています。

容赦ない毒舌もきちんとした批評眼があってこそ。
けなし文句を娯楽として仕立て上げ、人に読ませるには、相当な技量が必要なのではないかと思ったりします。

「日本のくらし手本帖:ベスト・オブ・ドッキリチャンネル」
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コラムに間違いがありました
 テーマ [和のコラム]
2010年5月6日
掲載中のコラム「植物一日一題」の中で、以下の間違いがございました。

 五大山(×)
 五台山(○)

牧野富太郎の郷里、高知在住のお客様よりご指摘いただきました。どうもありがとうございます!

固有名詞のチェックを怠っていた私のミスです。
もしご本人が見たら、きっとこんな凡ミスには容赦なく罵詈雑言が飛んできたことでしょう。天国にいる人でよかった……(苦笑)。

とはいえ、皆様のお目に触れる文章です。
間違った情報をお伝えすることのないよう、今後はより慎重を期してまいります。
謹んで訂正するとともにお詫び申し上げます。

日本のくらし手本帖「植物一日一題」http://this_is_LINK_click_to_go/
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牧野富太郎『植物一日一題』
 テーマ [和のコラム]
2010年4月19日

私、牧野スエ子。主人は植物学者で富太郎っていうの。
えっ、ご存じ? そう、世間じゃ有名なのね。
うちじゃ、褌一丁で一心不乱に絵を描いているおじさんよ。
安月給で、子供が割った家のガラスは張り替えもできないのに、今日は丸善から請求書がきたの。
その金額を見て、私、卒倒しそうになったわ。

……なんて奥様が愚痴ったかどうかはわかりませんが、金銭感覚ナシ、学歴ナシ、だけど、学問に対する情熱だけはありあまるほどにあった、研究まっしぐらな人。それが牧野富太郎。

今月の「日本のくらし手本帖」は牧野富太郎の『植物一日一題』をご紹介しています。
高知にある牧野植物園や小石川植物園などゆかりの地をたずねてみるのも楽しそうですね。

日本のくらし手本帖 牧野富太郎『植物一日一題』http://this_is_LINK_click_to_go/
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たくましさに脱帽です
 テーマ [和のコラム]
2010年3月21日

カタコトしか会話もできず、帰りの旅費も持たず、女性が一人で半年間の渡欧生活。
現代ならまだしも、それが第二次大戦前の1930年代の話、となれば、どれだけ無謀な行為かは想像がつくでしょう。
そんな向こう見ずの旅に出たのは、『放浪記』でおなじみの林芙美子。

今月の「日本のくらし手本帖」では林芙美子の紀行文を編んだ『下駄で歩いた巴里』を紹介しています。
貧乏な旅をもとことん楽しむバイタリティと見たものを生き生きと描写する鋭い観察眼。
今でこそ日本の女性は強くなりましたが、彼女はその先駆者的存在と言えましょう。
自由奔放でたくましい林芙美子に脱帽です。

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幸田文の『きもの』
 テーマ [和のコラム]
2010年2月20日

今月の「日本の暮らし手本帖」は幸田文の『きもの』のご紹介です。

主人公るつ子の物語を通して、幸田文自身がいかにきものに向き合っていたかが表現されています。著者最後の長編小説です。

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読む寅さん
 テーマ [和のコラム]
2010年1月6日

今年最初の「日本のくらし手本帖」は宮本常一の『忘れられた日本人』を紹介しています。
半世紀ほど前に書かれた民俗学の名著は、評者の本間にいわせると、“読む寅さんのような”面白さなのだそう。

丹念なフィールドワークから浮かび上がってくる、われらが先祖のたくましい生き様と厚い人情。
現代の萎縮した日本人には、見習うべきところがいろいろありそうです。
まあ、夜這いは推奨しませんけどね。

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半紙で折る折形歳時記
 テーマ [和のコラム]
2009年12月1日

今月の「日本のくらし手本帖」は別冊太陽の『半紙で折る折形歳時記』を紹介しています。
折形というと、ちょっと敷居の高い感もありますが、この本は手近な半紙をつかうところがミソ。
折形を始めてみたい方には、恰好の入門書となるのではないでしょうか。

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小さな自給自足
 テーマ [和のコラム]
2009年10月7日

今回の「日本のくらし手本帖」は、料理研究家・河合真理の『おいしい手づくり手帖―ていねいに暮らす』のご紹介です。
本の帯の“小さな自給自足”というコピーにひかれます。

単なるレシピの羅列にとどまらず、著者の“食”に対する姿勢が明確に現れている一冊。
紹介者の本間が、あまたあるレシピ本の中でこの本を選んだ理由はここにあるのでしょう。
詳しくは以下をご覧下さいね。

日本のくらし手本帖『おいしい手づくり手帖―ていねいに暮らす』 http://this_is_LINK_click_to_go/
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