桜染め、その後
テーマ [染]
2007年2月24日
ようやく桜染めを終えました。
今日は厚手の紙が乾くのを待っています。
桜を炊き出ししたとき、美しい透明な紅色が現れて、「これはこれは、、、」と心踊るようでした。翌日、杓でかき混ぜよく酸化させると、みるみる赤味を増してますます美しくなりました。
今回、媒染に使用したのはネパール産の天然ミョウバン。塩の塊のようなミョウバンを削って熱湯で溶かし使用します。
椿の灰汁を考えていたのですが、今は花の時期なので剪定する方を見つけるのができませんでした。(椿の灰汁で媒染するのは時期がきたら試したい)
染液の赤味そのままに和紙に写って欲しいと祈る気持ちで、染め始めました。
でも、思った色が出ないのです。
焦りました。
媒染剤の相性が悪いのかも、、、と思い、替えてみても色が和紙に写りません。
染液の量に制限があるので失敗ができない、不安な気持ちをグッと強く祈る気持ちで再挑戦しようとしたとき、
「、、、待たれよ」と桜に言われた気が。
(染のときは、別の世界に行っちゃってますんで。)紙を引き上げるタイミングが早かったようで、桜のお言葉を信じ、手漉き和紙の耐久性も信じ、両手で沈めているとじわじわと色がしみ込んで来るのを感じました。色が写ったのを目で確認、なんとも言えぬ感動で、ホッとしました。
ぐんぐんと染液中の桜の色素をすって、染液はみるみる無透明になっていきます。まるで生きているようでした。
日々の忙しさの中で、時間の流れの早さに慣れてしまった私は、自然のリズムを忘れていたので初めうまくいかなかった。草木染めは植物タイムでやったほうがいい、桜の声を聞く事ができたからまたいい色を頂く事ができました。
桜のうす紅色の優しさを充分含んだ赤味の強い薄茶色に染まった和紙が、午前中の日の光に包まれていました。穏やかで、満たされた光景です。
まだ白のままで残っている和紙は、藤の皮でグレーに染めます。
[URL of Entry] http://www.qomono.com/qoblog.php?bloger=sazanka&entry=1172283852
[TrackBack URL] http://www.qomono.com/qoblog/tb.php/sazanka/256