073.甘味に緑茶

 072.平日の美術館

 071.衣替え一考

 070.魅惑のカレイドスコープ

 069.チェコアニメーションの巨匠たち

 068.浴衣で盆踊り

 067.あなたの布団はどれですか

 066.レシピサイトレポート

 065.蚊遣りのけむり

 064.ぶらり熱帯、食虫植物

 063.オンラインデパート巡礼

 062.うちわの風

 061.タオルも手ぬぐいも

 060.真夏の夜の映画

 059.朝顔いまむかし

 058.笹の葉さらさら

 057.ディックブルーナ

 056.和傘と洋傘

 055.パジャマの好み

 054.歯は磨いたか

 053.座布団まめ知識

 052.比較的革を選ぶ理由

 051.歩くための靴

 050.カーテンも衣替え

 049.石ころころり

 048.電子本と未来の生活

 047.葉っぱの香をお取り寄せ

 046.今日は自転車

 045.Vintage Apple

 044.手塩にかける曲げわっぱ

 043.デスクトップのコモノ

 042.小春日和の雑貨

 041.鉄瓶えらび

 040.現代はりばこ事情



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浅草は舟和の芋ようかん、好物を友達が送ってくれた。宅配のおじさんから大きさのわりにずっしりと重い箱をうけとり、はやる気持ちをようやくおさえてお茶の支度。ようかんには紅茶もよくあうけれど、まずは緑茶でいただくのが遠来のようかんに対する礼儀だろうと、普段使いの常滑に、手軽でおいしい抹茶入り玄米茶をいれた。

舟和 
http://asakusa-noren.ne.jp/shop/funawa.html

抹茶入りの玄米茶などはどのようにいれても大きな差はないけれど、いいお茶ほどお湯の温度や急須の違いで味に差がでてしまう。まずお湯は、紅茶と違って汲みたて沸かしたては禁物で、カルキがぬけるほどに沸騰させたお湯を、湯さましで適温にさましてつかう。湯さましがない場合は、一旦湯のみに汲んでから急須にそそぐといい。ただし、来客には二杯目以降使えない手ではある。そして急須。素材は常滑など、吸水性の高いものがお茶本来のまろやかさをひきだしてくれるし、できればステンレス茶漉しではなく、陶製の茶漉しのものが風味を損なわない。手入れの際は、この吸水性ゆえ漂白剤は禁忌なので、茶渋が気になっても重曹でこする程度にとどめた方がいいだろう。

Sekiei.com 
http://www.sekiei.com/index2-q3.htm
やきものや あんぜりか 
http://anzerika.com/
Craftなかにし 
http://www.craft-n.co.jp/kyuusu/kyuusu.html

緑茶とひとくちに言っても、陽の光に充分あたってタンニンを多く含む煎茶をはじめ、タンニンの生成を抑えるため、茶葉の生育期に二十日間ほど囲いをする玉露、収穫前の1〜2週間だけ囲いをするかぶせ茶、茶葉の硬い部分を使う番茶、茎を使う茎茶と、さまざまある。さらに、碾茶は玉露に用いる茶葉をもまずに乾燥したもので、石臼でひけば抹茶だ。これらお茶についての知識は「お茶の博物館」に詳しい。画像がふんだんに盛り込まれていて、とてもわかりやすい。

お茶の博物館 
http://www.kaburagien.co.jp/museum/index.php
中村藤吉本店(宇治茶) 
http://www.tokichi.jp/index.html
茶問屋嶋津商店(静岡茶) 
http://www.shimazu.jp/

流通量が絶対的に少なかった昔は、もっぱら貴人の薬用として珍重されたお茶。だれでも手軽に飲める嗜好品となった今日でも、優れた健康飲料であることにかわりはない。宇治、清水、八女といったお茶の産地では、がん発生率が低いという調査結果が報告されているし、虫歯や口臭予防にも高い効果があると聞く。

お茶の効能は、なにも飲んで得られるばかりではない。その香りに優れた消臭効果と緊張をときほぐす作用があることは、じつはずいぶん昔から知られていて、最近ではアロマブームにのっとってか、茶香炉が人気だ。お皿にのせた茶葉をろうそくであたためると、香ばしいお茶の香りがひろがり、いやがおうにも薬効に期待がたかまる。アロマオイルもお香もさまざまあるが、どれもちょっと苦手、という方にはおすすめしたい。茶葉は好みで何でもよいので、茶香炉用の茶葉でなくても、家にあるものを片端から試してみたらいい。

和雑貨花楽堂 
http://www.karakudo.com/chakoro.html
simplesize  
http://www.simplesize.com/shopping/lc003.html
和食器益子焼通販 
http://rakuraku.noblog.net/blog/j/10010783.html
茶人 
http://www.chajin.co.jp/category/chaki/chakouro/index.html

去る9月28日は旧暦八月十五日、中秋の名月だった。普段はパックの串団子ですませるわたしも、この日ばかりはいちいち団子をこしらえる。すこし前まで、団子にはかたくなに上新粉を使っていたけれど、最近はやわらかい団子が手軽にできる「だんご粉」を使うようになってしまった。100%うるち米の上新粉に対し、もち米が半分ほども入っている「だんご粉」。なんとなく堕落したように感じるのは、考えすぎだろうか。

夜7時、しろい団子とすすきをかざって月の出を待っていると、風情とは無縁の無機質な窓にも、雲間からすっとまるい望月がのぼった。遥かなうさぎに目をこらしつつ、めいめいに餡やみたらしをつけてほおばる月見団子には、やっぱり緑茶がよく似合う。甘味に緑茶、日本にうまれてよかったと手をのばしていると、わが長男、「あ、食べるのに夢中で月見を忘れてた」とあわてて空をあおぐ。どうやら、月より団子は遺伝するものらしい。(大澤)

ガリバーワールド(和菓子素材)
http://store.yahoo.co.jp/gulliverworld/cfc2b2dbbbd2c1c7bae0.html