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タオルというものは、新しいうちこそふわふわとやわらかい肌ざわりであるのに、洗い洗いするうちなぜこうまで硬くなってしまうのだろう。夏の日差しにすっかり乾ききって、板切れのように直立したタオルを手に思う。 CONCIERGE(リネンタオル) http://sp-mart.com/body/bath/51004.html La Ronde d’Agile(リネンクロス) http://la-ronde.com/others-katachi-linen.htm 和紡布 http://www.masuhisa-naturecolor.co.jp/wabofu/wabofu.htm タオルの語源はフランス語のティレール(Tirer)に由来するのだとか。「洗い、拭くための布」といった意味らしいが、欧米ではもっぱら拭く方にウェイトが移ってしまった感がある。かの国の人たちが日本の温泉へやってきて驚くのは、あのへなへなとたよりないタオルで体を洗い、拭くのもそれを絞って使うことだという。でも思うに、手ぬぐいに申しわけ程度のパイルをはわせた温泉タオルは、ひなびていてもいなくてもやはり温泉によく似合う。ホテル仕様の大判バスタオルなど出されては、興ざめなのだ。 かえる屋ケロリン堂 http://kkd.ne.jp/web_shop/catalogue7.html 昨今の和風回帰にのっとってか、雑貨店に手ぬぐいの品揃えが豊富だ。わたしもこの夏は藍の朝顔と豆絞り、かまわぬといった定番柄を買いもとめ、ハンカチ代わりに持ち歩いている。ハンカチよりも吸水性に富み、タオルよりかさばらずに乾きやすい。そしてなんといってもバッグから取り出すときがうれしい。ぽんぽんと額のあせをおさえながら、タオルにはない味わいをじんわり感じる。いつか猛暑の外出には、首にまいてみたり日よけにかぶってみたりしたいものだ、と思っているけれど、なかなかそんな機会はおとずれない。 我楽屋おかめ http://www.warakuya.jp/catalog/goods_itiran.php.. あひろ屋 http://www.ahiroya.jp/ 手ぬぐいカフェ http://tenuguicafe.com/ うさぎ屋 http://www.usagiya.biz/tenugui03.html タオルに限らず繊維業界はかねてよりアジア諸国の価格攻勢に青色吐息と聞いていた。そんな2年前、愛媛県今治市の池内タオルがアメリカ最大のNew York Home Textiles ShowでBest New Products Awardを受賞したというニュースが伝えられた。低価格にたちうちできないなら高付加価値で勝負。いうはやすし、をまさに体現してくれたわけだ。これにより日本一のタオル産地今治は新たな活路を見出し、日本企業が受賞の常連となった。 池内タオルikt http://www.ikeuchitowel.com/ikt/ オルネット DOG GOODS http://www.orunet.com/orunet/dog_goods/index.jsp New York Home Textiles Show http://www.nyhometextiles.com/ ところで、温泉タオルはかなり使い込んでもふしぎと硬くならない。わがやにも一枚あり、いくらも使わないのにパイルがひょろひょろとぬけた姿はわびしいが、かえって使いやすくなっている。 先日、学校行事で子どもが取り出したタオルをみてぎょっとした。あろうことか、その温泉タオルだったのだ。言葉を失ったわたしに心やさしい知人は、「うちもそんなものよ」と言ってくれたが、手に持つタオルは美品だった。帰宅後、そのタオルの持ち出し禁止を厳重に伝えたのは言うまでもない。温泉タオルを自宅で楽しむのも、なかなか骨がおれるのだ。(大澤) |
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