073.甘味に緑茶

 072.平日の美術館

 071.衣替え一考

 070.魅惑のカレイドスコープ

 069.チェコアニメーションの巨匠たち

 068.浴衣で盆踊り

 067.あなたの布団はどれですか

 066.レシピサイトレポート

 065.蚊遣りのけむり

 064.ぶらり熱帯、食虫植物

 063.オンラインデパート巡礼

 062.うちわの風

 061.タオルも手ぬぐいも

 060.真夏の夜の映画

 059.朝顔いまむかし

 058.笹の葉さらさら

 057.ディックブルーナ

 056.和傘と洋傘

 055.パジャマの好み

 054.歯は磨いたか

 053.座布団まめ知識

 052.比較的革を選ぶ理由

 051.歩くための靴

 050.カーテンも衣替え

 049.石ころころり

 048.電子本と未来の生活

 047.葉っぱの香をお取り寄せ

 046.今日は自転車

 045.Vintage Apple

 044.手塩にかける曲げわっぱ

 043.デスクトップのコモノ

 042.小春日和の雑貨

 041.鉄瓶えらび

 040.現代はりばこ事情



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タオルというものは、新しいうちこそふわふわとやわらかい肌ざわりであるのに、洗い洗いするうちなぜこうまで硬くなってしまうのだろう。夏の日差しにすっかり乾ききって、板切れのように直立したタオルを手に思う。

CONCIERGE(リネンタオル) 
http://sp-mart.com/body/bath/51004.html
La Ronde d’Agile(リネンクロス) 
http://la-ronde.com/others-katachi-linen.htm
和紡布 
http://www.masuhisa-naturecolor.co.jp/wabofu/wabofu.htm

タオルの語源はフランス語のティレール(Tirer)に由来するのだとか。「洗い、拭くための布」といった意味らしいが、欧米ではもっぱら拭く方にウェイトが移ってしまった感がある。かの国の人たちが日本の温泉へやってきて驚くのは、あのへなへなとたよりないタオルで体を洗い、拭くのもそれを絞って使うことだという。でも思うに、手ぬぐいに申しわけ程度のパイルをはわせた温泉タオルは、ひなびていてもいなくてもやはり温泉によく似合う。ホテル仕様の大判バスタオルなど出されては、興ざめなのだ。

かえる屋ケロリン堂 
http://kkd.ne.jp/web_shop/catalogue7.html

昨今の和風回帰にのっとってか、雑貨店に手ぬぐいの品揃えが豊富だ。わたしもこの夏は藍の朝顔と豆絞り、かまわぬといった定番柄を買いもとめ、ハンカチ代わりに持ち歩いている。ハンカチよりも吸水性に富み、タオルよりかさばらずに乾きやすい。そしてなんといってもバッグから取り出すときがうれしい。ぽんぽんと額のあせをおさえながら、タオルにはない味わいをじんわり感じる。いつか猛暑の外出には、首にまいてみたり日よけにかぶってみたりしたいものだ、と思っているけれど、なかなかそんな機会はおとずれない。

我楽屋おかめ 
http://www.warakuya.jp/catalog/goods_itiran.php..
あひろ屋 
http://www.ahiroya.jp/

手ぬぐいカフェ 
http://tenuguicafe.com/

うさぎ屋 
http://www.usagiya.biz/tenugui03.html

タオルに限らず繊維業界はかねてよりアジア諸国の価格攻勢に青色吐息と聞いていた。そんな2年前、愛媛県今治市の池内タオルがアメリカ最大のNew York Home Textiles ShowでBest New Products Awardを受賞したというニュースが伝えられた。低価格にたちうちできないなら高付加価値で勝負。いうはやすし、をまさに体現してくれたわけだ。これにより日本一のタオル産地今治は新たな活路を見出し、日本企業が受賞の常連となった。

池内タオルikt 
http://www.ikeuchitowel.com/ikt/

オルネット DOG GOODS 
http://www.orunet.com/orunet/dog_goods/index.jsp
New York Home Textiles Show  
http://www.nyhometextiles.com/

ところで、温泉タオルはかなり使い込んでもふしぎと硬くならない。わがやにも一枚あり、いくらも使わないのにパイルがひょろひょろとぬけた姿はわびしいが、かえって使いやすくなっている。

先日、学校行事で子どもが取り出したタオルをみてぎょっとした。あろうことか、その温泉タオルだったのだ。言葉を失ったわたしに心やさしい知人は、「うちもそんなものよ」と言ってくれたが、手に持つタオルは美品だった。帰宅後、そのタオルの持ち出し禁止を厳重に伝えたのは言うまでもない。温泉タオルを自宅で楽しむのも、なかなか骨がおれるのだ。(大澤)