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桜が散ったとおもったら、梅雨も待たずに真夏の日差しが照りつけた。大慌てで夏服をひっぱり出して、ついきのうまで手放せなかったウールのセーターを押入れにつっこむと、こんどは窓辺の厚ぼったいカーテンが目に障る。この冬に移り住んだ家なので、夏用をととのえねばと考えていた矢先。8畳の和室の窓は1間半(2.7メートル)と幅があるので、市販でも種類がすくなく気に入ったのが見つからない。ネットの専門店ならば、部屋にあわせて選り取りみどり。材質や取り扱いの説明もある。 石器人 http://www.sekki-jin.com/original/top.htm aim aim http://www.rakuten.co.jp/aim-aim/509211/ 川島織物 http://www.kawashima.co.jp/ ヨーロッパなど石の家に住む国々のホテルや住宅のカーテンは、さすがに歴史がうかがえる。王宮や邸宅には、高い天井からたっぷりとドレープがながれるずっしり重たいベルベットと房飾り。下町には淡いざらしの木綿プリント。貧しい家の窓もやさしく飾る生成りレースの微妙な色あい、うつくしい裾のカットや刺繍の模様は、とりわけ惚れぼれ見とれてしまう。きのう見たテレビに映ったキューバのおばさんのアパートでは、うすいチェックとレース代わりか白地の花柄カーテンが、重ねて風にゆれていた。日本でも、このごろは北欧やバリの布を選べるなど、カーテン事情もずいぶん幅がでてきているようだ。 FIQ http://www.fiq-online.com/index.asp asianwalker http://asianwalker.com/ うちはボロいが床の間のある純和室ゆえ、カーテンも和風にと探してみるがこれが存外むずかしい。バティックはあれど久留米絣でお部屋を飾るなんて商売はあまりないようだ。レースの代わりに芭蕉布など、和室向きがあってもよさそうなものだけど。そもそも障子や簾がはまるべきところ、のれんはともかくカーテン自体がそぐわないのか。 売ってないなら自前でと、浴衣地を縫い合わせようと思いついたが、1反ではわずかに足りずこれも断念、けっきょく買い置きのプリントで花柄カーテンに落ちついた。四角く縫って均等にタックを入れるだけのことだから、なんにも苦労はないのだが、この「均等に」つまむ分を割り出すのに机にむかって数字を書き散らすことしきり。遠い日の算数を思い出し、どうにか寸法が決まっても、両端にも金具をつけるタックをとるのを忘れたり、なんだかんだで半日しごと。 涼しげな色目で窓が覆われひと息つくが、次の日にはまた気温が下がり、ぼてぼてカーテンが恋しくなるのも思えば毎年のならい。(本間さとみ) |
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