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たとえば「旅情」の赤いヴェネチアングラスのように、ときに映画ではことばをもたない小さなコモノが、ストーリー全体をぴりりと引き締める重要な役割を果たすことがある。ナンシーメイヤーズ最新作、ダイアンキートンとジャックニコルソン主演の「恋愛適齢期」では、なんでもない海辺の石ころが、からりとスマートな大人のラブコメディの中で、ビーチハウスのチェストにぴたりときまるオブジェとして、かつ、ふたりのメッセージを媒介するコモノとして印象的に描かれている。 箱根ガラスの森 http://www.ukai.co.jp/garasunomori/ 「旅情」ゴブレット http://www.ukai.co.jp/garasunomori/shop/f9.htm#../fla_map/hand_m.htm WARNER BROS.「恋愛適齢期」 http://www.warnerbros.co.jp/somethingsgottagive/ 無造作に積んだ海の石。インテリアに石を取り入れるとしたら真っ先に浮かぶイメージだろう。でも近ごろのちょっとしたトレンドはそんなワイルドな趣向ではなく、精巧緻密なテーブル石庭とか。そもそも盆栽が自然の景観を再現してみせたものと考えれば、小さな石庭もありうる。「砂紋でアヴァンギャルドなアート」とは恐れ入るが、実際、なかなかおもしろそう。そしてこのひそかなトレンドは静かに波紋を広げ、洋菓子のFrantzでは「石庭」チョコレートを販売している。イメージは京都龍安寺、内容はスペイン産ストーンチョコレート、とすこし外し加減がこころにくい和と洋の甘い融合。一層のサプライズを狙いたいなら「石ころ達」はいかが。 Three-B http://three-b.net/ 面白雑貨屋デジモバ http://digimoba.com/index.html 「枯山水」 http://digimoba.com/products/sekitei/sekitei.html Frantz http://www.frantz.jp/index.htm 「石庭」 http://www.frantz.jp/chocola/sekitei.htm 「石ころ達」 http://www.frantz.jp/chocola/ishikoro.htm 石庭も悪くない。でも、できればただの石ころを暮らしにうまく取り入れたい。オブジェとしてだけでなく、実用的にペーパーウェイトはもちろん、カジュアルな広口のガラスの花器には剣山代わりに使って欲しい。もし思うようではなかったり、いつか飽きがきてしまっても、処分に頭を悩ますことのないのが石ころのいいところ。 うちに石ころを拾ってくるのはもっぱら子どもの仕業ときまっている。ときどき洗濯機をガラガラ鳴らしておどかすけれど、たまには役に立つこともある。頃は初夏。ここは海岸線の長い新潟。五月晴れの休日はサンダルはいて、波にあらわれた石をさがしに海辺を行く。そんな予定をたててみた。(大澤) |
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